疵痕



疵痕

傷と悼みの短編集。

※一部R-15指定の作品を含みます。

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著 者: 笠井 玖郎

発行日: 2020年12月16日



収録作品

一部作品はタイトルクリックで試し読みできます。

終わりを迎えた ある日の夜に

「進んでいるようで、どこにも行けない。ただゆらゆらと、行ったり来たりを繰り返す」
 夜の公園。友人が語る胸の内。


モブキャラ設定帳

「我が一生に悔いあり!! 僕をもっと目立たせろおおおお!!!」
 16年間モブを演じ続けた少年の魂の叫び。メタコメディ。  


罪なき罪の仔

「私が彼女に殺されて、もう一時間が経とうとしている」
 ある日出会った少女との、終わりから始まる物語。
 マイノリティたちの三日間。


赤に消える夜(R-15/暴力描写あり)

「明けない夜はないというのなら、今はきっと夜ではないのだろう」
 罪なき罪の仔 の前日譚。少女の戦いの物語。
 彼女が終わりを選んだのは。その理由を辿る。


夢列車

「ここは夢列車。貴方の見たい夢までご案内いたします」
 痛みの多い人生に、せめて幸せなひと時を。コメディSS。


蜜と毒(R-15)

「唇以外は触れてはいけない。それが私と彼の、たったひとつの約束だった」
 薄暗い部屋。二人の男女。二人の間で交わされた、たった一つの約束。